「ピアノを弾く少女たち~ルノワール展より」

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本日の絵画ブログでは、《ピアノを弾く少女たち》について書かせていただきます。

印象派の巨匠も評価されるまで時間がかかりました

この作品はルノワールが画家として成熟した1892年に描かれました。

印象派として活動を始めた1870年代は、実験的な手法が評価されず、苦しい時期が続いていました。

しかし、1892年この《ピアノを弾く少女たち》が国家の買い上げられ、巨匠としての地位を得たそうです。

今や印象派の巨匠として知られているルノワールも、評価されるまで20年もかかったのですね。

この絵がそのきっかけとなったと思って見ると、感慨深いものがあります。

ドビュッシーとの友情

この絵では、二人の少女が頬を赤く染めながら楽しげにピアノを奏でている様子が描かれています。

ルノワールは音楽を愛し、この《ピアノを弾く少女たち》や《ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》やダンスパーティーをモチーフにした作品など、音楽好きを思わせる作品が数多くあります。

音楽を愛したルノワールのサロンには、ドビュッシーも出入りしたと言われています。

印象派を代表する画家のルノワールと、ドビュッシーに交流があったとは、想像すると胸が熱くなります。

美術と音楽は切り離されるものではなく、音楽を奏でる人物を描いたり、音楽家の作品のテーマを表現したり、抽象絵画では音楽のメロディーやリズムそのものを表現する画家がいます。

美術が音楽にインスピレーションを得たり、またその逆もあります。

どちらもその時代を生きていたのですから、同じ社会の風俗や流行から影響を受けて、お互い刺激しあっていたのだと思います。

社会で仕事をするにも、全く違う分野の人から刺激しあうことで新しいアイデアが浮かんだりします。

異業種の人たちと協力しあったり、情報交換をしたりして、「作品を作る」というぐらいの気持ちで仕事にも取り組みたいですね。

クリムト
▲原寸大サイズ:116.0×90.0cm 印象派美術館

ルノワールの《ピアノを弾く少女たち》は→こちら

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