模索しながら描いた『大水浴図』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、ピエール・オーギュスト・ルノワールの『大水浴図』について書かせていただきます。

【絵画の職人】ピエール・オーギュスト・ルノワール

『大水浴図』を描いたピエール・オーギュスト・ルノワールは「芸術家」というよりも「絵画の職人」であることにこだわっていたと言われています。ルノワールのパレットは、職人の道具のようにいつも清潔で、10色くらいの絵具が少量づつきちんと並べられていたそうです。なんでもない日用品であっても、職人の手によるものを愛用していました。そして、知性よりも、ものを感じ取る「本能」を大切にしていたと言われています。

古典絵画への憧れのもと描いた『大水浴図』

1881年、40歳のルノワールは、イタリアに旅行に行き、ルネサンス期の巨匠ラファエロや古代ポンペイの壁画と出会います。それらのイタリア古典絵画に強い影響を受けたルノワールは模索の時代を迎えます。そして約3年の期間を費やして『大水浴図』を描きました。大量の下絵と習作の中には、個々の人物を描いたものもあり、油絵で描かれた下絵も残っています。印象派時代のルノワールは、自由に描くためにデッサンをほとんど行わなかったので、大きな変化だと言えます。
『大水浴図』は乾いたタッチで輪郭をくっきりととった人体が描かれています。そのため『大水浴図』は「硬い絵の時代」の作品とも呼ばれています。しかし『大水浴図』は賛否両論の渦を巻き起こすなど、ルノワールの期待に反して、周囲の『大水浴図』に対する評判はよくありませんでした。

クレアネットの絵画販売ドットコムでは、肉筆で描かれた《大水浴図》の複製画を販売しています。
部屋に飾ってみたい方はこちらからご覧いただけます。

============================

絵画販売ドットコム(複製画)油絵の模写・通販

TEL:06-4792-8281 FAX:06-4792-8291

============================

関連記事一覧

アーカイブ

2018年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
PAGE TOP