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今回は、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの『フィンセントの椅子』について書かせていただきます。
ゴッホがアルルで描いた『フィンセントの椅子』
今回ご紹介する『フィンセントの椅子』はオランダのポスト印象派の画家で、炎の画家とも言われたヴィンセント・ヴァン・ゴッホが1888年の11月に描いた作品です。
92cm×73cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在はロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されています。
『フィンセントの椅子』は、ゴッホが南フランスの街アルルでゴーギャンと共同生活をしていた時に描いた1枚です。
当時、ゴッホとゴーギャンが住んでいたのは、黄色い外壁の家でした。
その家に置いてあった椅子を、キャンバスいっぱいに描いた印象的な作品ですね。
椅子の上には、パイプが置かれていますが、これはゴッホが愛用していたものなのです。
ゴッホは同時期に、『フィンセントの椅子』以外にも、『ゴーギャンの肘掛け椅子』という椅子をメインとした作品を描いています。
ゴッホはゴーギャンとの共同生活中、とても精力的に絵をどんどんと描いていました。
しかし、ゴーギャンとゴッホの共同生活は、ゴッホが自分の耳を切断するという衝撃的な事件をキッカケに、たった2ヶ月で終わってしまったのです。
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