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今回は、カミーユ・ピサロの『自画像』について書かせていただきます。
カミーユ・ピサロの『自画像』
今回ご紹介する『自画像』は、19世紀のフランスを代表する印象派の画家カミーユ・ピサロが1873年に描いた作品です。
55.5cm×46cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、フランスにあるオルセー美術館で所蔵されています。
この『自画像』は、ピサロ自身が自分の姿を描いたものですが、この作品が描かれた時、ピサロは43歳でした。
その時期、ピサロはセザンヌと共に、絵画制作をしていました。
ピサロが、若き画家であったセザンヌを自宅に招いて、印象主義の技法を伝えていたのです。
そして、印象派展にセザンヌの作品を入れるように、強く推薦したそうですよ。
ピサロとセザンヌは、共に絵画制作を行うことで、互いに影響を受けあっていました。
その結果、ピサロもセザンヌも、この時期に技法が変化しています。
ピサロから影響を受けたセザンヌは、作品の色調に明るさを加えたり、黒を取り除いたりするようになったのです。
このように、ピサロは若い画家たちの、よき協力者で援助者でした。
そういったことが、ピサロが「印象派の父」と呼ばれている理由です。
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