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今回は、カミーユ・ピサロの『帽子を被った農家の若い娘』について書かせていただきます。
穏やかな作品『帽子を被った農家の若い娘』
今回ご紹介する『帽子を被った農家の若い娘』は、19世紀のフランスを代表する印象派の画家カミーユ・ピサロが1881年に描いた作品です。
73.4cm×59cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、アメリカのワシントンD.C.にあるワシントン・ナショナル・ギャラリーで所蔵されています。
ピサロは、1880年代、それまで中心だった風景画よりも、人物画を多く残しています。
ピサロが描く人物画は、農民の日常生活を切り取ったものが多く、自然主義的に描かれています。
『帽子を被った農家の若い娘』も、理想化されることなく、優しい雰囲気で、少女の自然な表情や、穏やかな草木が描かれていますね。
『帽子を被った農家の若い娘』は、1882年に開催された、第七回印象派展に出品されました。
ピサロは、1874年にスタートし、全部で8回開催された、印象派展全てに作品を出品しました。
8回全てに、出品をしたのはピサロただ一人でした。
これも、カミーユ・ピサロが「近代絵画の父」と呼ばれている理由の1つですね。
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