一番目に描かれたとされる「ひまわり」は現在個人の所有となっています。現物を見ることはなかなかできなそうですが、花瓶に挿された「3本のひまわり」は私たちが良く知る12本、15本のひまわりの作品とは大きく異なります。
青緑の背景、木のテーブル、花瓶の質感がしっかりと描かれていて、テーブルと背景の境界線も力強い線できっちりと引かれています。三番目以降はなぜか花瓶もテーブルも雑になります。
葉の色は緑ではなく全体的に黒っぽく、茶色の大きな葉がだらりと花瓶を覆っています。
訴えかけるというよりやや節目がちにこちらを見ている花、という印象を受けます。
そして焼失した二番目の「ひまわり」。一番目の作品の構図にさらに2本の切り取られたひまわりが前面に置かれます。花瓶の手前にある枯れたような花、背景は漆黒の闇を思わせる濃紺。テーブルは薄い紫、花瓶はにごった地味な色で質感も存在感もありません。しかしひまわりに関してはひとつひとつの輪郭をいわゆるゴッホイエローで描き、モチーフを線でとらえようとしているように見受けられます。しかもひまわりの中心は渦を巻くように表現され、そこから何かが現れてくるかのようです。まさに暗闇から高みへ飛び出そうとしているその瞬間を感じさせます。
この後、三番目にようやくあの世界的に有名な「12本のひまわり」が描かれます。明るく輝くような黄金のひまわりは、アルルの太陽がゴッホの心を照らし始めた証拠なのでしょうね。
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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ (1853年3月30日 – 1890年7月29日)
ゴッホは、自身の熱い思いを伝える激しい筆遣いと鮮やかな色彩は独特な絵画スタイルで知られ、
その劇的な生涯と共に世界中で最も人気を集める画家です。
【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
ゴッホ:ひまわり
ゴッホ:夜のカフェテラス
ゴッホ:アルルの跳ね橋
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