モネ 緑衣の女

“モネは光の詩人と例えられるように戸外の自然光を、すばらしい感性でとらえ、表現しています。
しかしモネが初めて賛美を受けた作品は、彼の描きたかった「自然のきらめき」ではなく、1866年に製作された「緑衣の女」という室内における人物画でした。まだ初期の作品ですが、これがモネの絵かと、その暗さに驚かされます。
モネ自身も評価を受けたにもかかわらず「ただのがらくたで、気まぐれに描いた作品にすぎない。」と語っています。

当時は室外で描く事が一般的ではなかったために、人々に嘲笑されながらも、モネの人物画は集められたまばゆい光の風景へと次第に飲み込まれていきます。

そして1875年に、妻カミーユをモデルに「散歩、日傘をさす女」を製作します。「緑衣の女」も当時はまだ恋人だったカミーユがモデルでした。
青や白、緑の色彩は、むせかえるような草の香りとそよぐ風を感じさせ、その中にたたずむ妻と息子の姿に限りない幸福と愛情をモネは表現しました。
サロンでの入賞よりも、自然や家族など、真に愛するものを心のままに描きたかったのでしょう。

モネの画家としての喜びが伝わる作品ですが、その後妻を失うという悲劇を思うと同時に切なさを感じます。



■ モネ:睡蓮 ■

【絵画販売ドットコムでの代表的作品】
モネ:印象 日の出
モネ:散歩 日傘をさす女
モネ:サンラザール駅
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