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今回はモネ「サンラザール駅」について記載してみます。
モネの『サンラザール駅』は1876年から1877年にかけて度々モネが訪れたサンラザール駅を題材とした作品群の一つです。モネはいくつかの題材で連作をしましたが、サンラザール駅はその最初の作品群になります。
モネが心ひかれた、一瞬の陽光に照らされる光と色の妙が、駅舎にある大きなガラスの屋根と機関車からでる煙でもたらされています。ガラスの屋根からは陽光の光と影、機関車からは煙が出てその光と影を刻一刻と変化させています。モネにとって機関車は霧を呼び起こす自然の一部となっているようです。サンラザール駅の連作の中には、黒々として存在感を出す機関車と、モクモクと立ち上るこれも存在感のある煙を描き対比表現を鮮明にしている作品もありますが、本作品は駅も機関車も陽光とたなびく煙の粒子の中に一緒にゆらめくように存在しています。この柔らかく美しい表現と、駅という場所が印象派の出発をも思い起こさせることで、ワクワクさせるような明るさと躍動感を感じさせます。
上品でいてエネルギーを感じさせてくれる作品ですので、オフィスや自宅の玄関に飾ると元気を与えてくれるでしょう。
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