謎多きフェルメールが描いた『手紙を読む青衣の女性』

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今回は、ヨハネス(ヤン)・フェルメールの『手紙を読む青衣の女性』について書かせていただきます。

腹部がふくらんだ『手紙を読む青衣の女性』

今回ご紹介する『手紙を読む青衣の女性』は、オランダのバロック期を代表する画家であるヨハネス(ヤン)・フェルメールが1663年から1664年に描いた作品です。

現在はオランダの首都アムステルダムにある、アムステルダム国立美術館で所蔵されています。
『手紙を読む青衣の女性』は、46.6cm×39.1cmのキャンバスに描かれた油彩画です。

『手紙を読む青衣の女性』は『青衣の女』と呼ばれることもあります。

『手紙を読む青衣の女性』は、フェルメールの絶頂期に描かれた作品のうちの1枚だと言われています。
同時期にフェルメールは『真珠の首飾り』や『窓辺で水差しを持つ女』を描いたとされています。

同時期の作品に描かれている、フェルメールの特徴ともいえる『左側の窓』が、この『手紙を読む青衣の女性』には描かれていません。
しかし、左側から光が差し込んでいる様子は、女性の服などから感じることができます。

『手紙を読む青衣の女性』に描かれた女性の腹部が大きく膨らんでいるため、女性は妊娠中で夫から届いた手紙を読んでいる姿だという説もありますし、当時流行していたスカートの下に詰め物をしてふんわりと見せるファッションではないかという説もあります。

1つの作品にも、様々な説があるので、それらを考えながら作品を見るのも楽しいですよ。

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