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今回はムンク「マドンナ」について記載してみます。
表現主義画家のエドヴァルド・ムンクによって描かれた油彩画で別名「受胎」とも呼ばれる作品です。
この作品の題名は、この絵がイエスの母マリアを描いたものであることを示していますが、マリアの表現としては非常に変わった作品と言われています。
20世紀に至るまでマリアの肖像は、品のよい熟年の世俗を離れて気高く身を保っている女性を描いた芸術であることが普通だったからです。
この作品に描かれた人物は十代にも見えるほど若く好色的で、官能的とまでは言えませんが、身をよじらせて表情豊かなポーズをとっています。
ただし、この変わったポーズの中にも聖母マリアの表現法の規範となる重要な要素のいくつかは体現しています。
例えば目を閉ざして慎ましさを表しながら、同時に上からの光によって照らされている所がそうです。
この要素は、受胎告知の場面を描いた従来の表現法の特徴でもあります。
ムンクは、聖母マリアをこれまでの概念を織り込みつつ、より人間らしく、それでいて神秘的に独自の表現で描いています。
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