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今回は、『叫び』を描いた画家、エドヴァルド・ムンクの幼少期について書かせていただきます。
最愛の母と姉を亡くしたムンク少年
画家の生い立ちや人生を知ることで、作品の感じ方や捉え方が変わってくることもあるため、画家について知ることは絵画を楽しむための１つのポイントでもあります。
ムンクといえば、不安や孤独を描いた『叫び』が代表的ですが、これほどインパクトの強い作品を描いたムンクの幼少期とは、どういったものだったのでしょうか。
エドヴァルド・ムンクは、1863年12月12日にノルウェー南部にあるロイテンという小さな農村で生まれました。
ムンクは5人兄弟の2番めでした。
ムンクの母は、ムンクがまだ幼い1868年に結核によって、この世を去りました。その時ムンクの母はまだ33歳という若さでした。
さらにその9年後の1977年には、ムンクの姉ソフィエも結核が原因で亡くなってしまったのです。
幼い頃の母と姉の死は、ムンクにとって深い心の傷となったでしょう。
さらに、ムンク自身も幼い頃から病気がちで、長期間家に閉じ込められて生活をしていたようです。
そのことが原因で、閉所恐怖症であったといわれています。
そんなムンクに絵を描くきっかえを与えたのは、叔母のカーレンでした。
母親が亡くなり、父親は熱狂的に信仰にのめり込むようになっていました。
そんなムンク一家の世話をしてくれるようになったのが、叔母のカーレンだったのです。
カーレン自身がアマチュアの画家だったこともあり、彼女は子どもたちに絵を描くことを勧めたそうです。
叔母のカーレンのおかげで絵を描く楽しさを知ったムンクは、画家を目指し始めました。
そんな幼少期を過ごしたムンクの代表作が『叫び』です。
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