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今回は、フィンセント・ファン・ゴッホの『星月夜』について書かせていただきます。
『星月夜』の夜空がうねっている訳とは
今回ご紹介する『星月夜』は、オランダのポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホが1889年に描いた作品です。
73cm×92cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在はアメリカのニューヨークにある、ニューヨーク近代美術館で所蔵されています。
ゴッホは南フランスのアルルで、ゴーギャンと共同生活を送っていた時期に、自分の耳を切断するという衝撃的な事件を起こしています。
この事件は「耳切り事件」と呼ばれ、ゴッホの数あるエピソードの中でも特に有名ですよね。
その「耳切事件」をきっかけに、ゴッホとゴーギャンの共同生活は終わりを迎え、ゴッホはサン=レミの精神病院に入院しました。
今回ご紹介している『星月夜』は、その時期に描かた作品です。
精神病院の窓から見える風景を描いたと言われています。
夜空をうねって描いているのは、ゴッホが数ヶ月ごとにやってくる発作の合間に作品の制作に取り組んでいたからです。
猛烈な勢いで、たくさんの絵を描こうとしていたゴッホの緊張感が作品にあらわれているのです。
大胆でもあり、神秘的でもある『星月夜』は今も多くの人の心を魅了する作品です。
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