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今回は、ヨハネス(ヤン)・フェルメールの『牛乳を注ぐ女』について書かせていただきます。
フェルメール初期の頃の作品『牛乳を注ぐ女』
今回ご紹介する『牛乳を注ぐ女』は、オランダの画家であるヨハネス(ヤン)・フェルメールが1658年〜1659年頃に描いた作品です。
45.5×41cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在はオランダの首都アムステルダムにある、アムステルダム国立美術館で所蔵されています。
『牛乳を注ぐ女』に描かれている女性は、家事などを行うメイドではないかと言われています。
しかし、フェルメール作品は多くの謎に包まれているため、確かなことはわかっていないのです。
フェルメールが『牛乳を注ぐ女』を描いた時代は、メイドや使用人は、男性の欲望の対象として描かれることが多かったのですが、フェルメールの作品では、メイドや使用人に対する、尊さや親しみが表現されています。
メイドや使用人の日常を切り取った作品が多く、穏やかでありながら女性の強さや、たくましさも感じられる作品です。
『牛乳を注ぐ女』で、メイドが着用しているエプロンや、テーブルの上に無造作に置かれたクロスのようなものは、フェルメール・ブルーと呼ばれる、美しい青色で描かれていて、見ている人を惹きつける絵画ですね。
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