佐伯祐三の『カフェ・レストラン』

絵画販売ドットコムのブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、佐伯祐三の『カフェ・レストラン』について書かせていただきます。

ヴィリエ=シュル=モランという村で描かれた『カフェ・レストラン』

今回ご紹介する『カフェ・レストラン』は大正〜昭和初期に活躍した、大阪府大阪市生まれの日本の洋画家、佐伯祐三が1928年(昭和3年)に描いた作品です。
59.9cm×73.0cmのキャンバスに描かれた油彩画で、現在は、大阪府の「大阪中之島美術館」で所蔵されています。

佐伯祐三は、30歳でこの世を去りましたが、最後の時期には、フランス、パリの郊外にあるヴィリエ=シュル=モランという村に20日間ほど滞在し、集中的に絵画制作を行いました。
この時、佐伯祐三の妻である米子や、娘のやちこの他に、荻須高徳、山口長男、横手貞美、大橋了介といった4人の画家仲間と一緒でした。
そして、佐伯祐三は、この滞在期間中、午前に1枚、午後に1枚と、かなりのペースで猛烈に作品を描いていたそうです。

今回ご紹介している『カフェ・レストラン』には、佐伯祐三らが、滞在していたホテルの食堂が描かれています。
そのホテルは、ヴィリエ=シュル=モラン唯一のホテルでした。
作品の中央には、大きなテーブルが描かれており、テーブルの上には、ドリンクが入った瓶や、グラスが置かれています。

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