チャーリー・チャップリン

先日、かなり昔の映画だけど、チャーリー・チャップリンの「サーカス」という映画をDVDで見た。
公開当時はサイレント映画であったらしいが、僕がみたDVSは、録音したBGMが入っていた。
ただ、役者たちのセリフは一切入っておらず、演技→字幕(一言)といった流れで展開されていく。そのような映画は見たことがなかったので、はじめは一瞬、戸惑ったけど、見ているうちに、演技だけで、役者たちが何をいっているのかを感じることができた。
彼らの才能に鳥肌がたったくらいだ。
最近の映画の中には、複雑すぎて、セリフがあっても理解できない映画もあるけど、これくらい単純で、わかりやすくそして、面白い映画を1928年に制作できたということに感動した。
情報や技術がすくないからこそできた偉業なのだろう。
もっているものすべてで、表現する、だからこそ、「喜劇王」として現在もたたえられているのだろう。
それは、絵画も同じだと思う。
カメラやビデオなど、見たままのものを残すことができなかったからこそ、自分の手で書いて残すためにそれぞれの画家が自分たちの技術を磨いていったのだろう。
ただ、それは絵画だからこそできた表現方法もたくさんある。
エドゥアール・マネ:フォリー=ベルジェール劇場のバーも絵画ならではの手法だ。
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エドゥアール・マネ:フォリー=ベルジェール劇場のバー
この作品は、フォリー=ベルジェール劇場のロビーの壁に設置されたたくさんの小さなカウンターの一つ。この絵画をみて、「あれ?」と思う方は多いはず。
そう、壁に設置されているのだから、後ろは鏡だと考えられるけど、後ろに写っている女性は明らかに中央の女性とは違うのではないか。
では、いったいどのような構図なのか・・・。そう、絵画だからこそ表現できる空間だと思う。
そのように、絵画ならではの不思議を見つけるのも楽しいのかもしれない。
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