売ること以上に素晴らしいことはない

商品やサービスを売り上げた際に味わえる感覚は、他にはないほどのものだ。それが野球でいうホームランであったり、ラニンニングバックにとってのタッチダウン、司令塔にとっての戦勝であったりと、種目は違えど成功に向けての下準備が花開くときは、どの業界、どの世界においても同じようなものだと思う。

価格には非常に広い幅がある

商談を繰り返していくうちに、大体顧客が気にしているであろう事が大体の範囲で絞られる。そのうちの一つが、商品の価格に関することである。一定の値段であるものをセールスしていれば話は別になるが、この場合で言えば、自動車の値段は非常に幅がある。さらに、自動車本体に加えてオプションの料金の上乗せ代金も払わなければならない。価格だけで商談が決まるわけではないが、そういう事への勉強にも時間をかけるべきである。

注意して見ていなかったことだ

わずかなそぶりでも、顧客が何かを伝えたかった時の動きを見逃さなければ、その時にニーズを掘り起こせる可能性があるかもしれない。注意深く見るべき点は商品だけではなく、売る相手にも気を配らなければならない。元々は他人同士の関係なのだから、無意識のうちに伝えている「なにか」を逃さず受け取るべき。

あらゆることを把握しているからだ

一つの商品に対して、豊富な知識を持っていればセールスを有利に進められるはずだ。機能の面だけではなく、値段の部分でも把握できていれば、提案も様々な面で行うことができる。ニーズも引き出すことが出来る。様々なセールスの方法があるかもしれないが、根本にあるのは商品への知識の量である。

客自身のことを知る手掛かりになるはずだ

身に着けているものから、持ち主の情報が分かるようになれば、セールス中もスムーズに話を進めやすくなる。もし家族の写真を身に着けていれば、その人は結婚していて、子供のいると予想できる。その写真がきれいなままで保存されていた場合は、彼はどういった性格なのかもある程度知る事ができる。情報は与えられるものではなく、盗む、そして気づくものである。

私の要求。それしか頭になかった

自分自身の要求に従って行動するとしたら、まず第一に目標を考える。そして、目標を立てたら今度はどうやって達成しようかと手段を考える。試行錯誤し、ようやく成功したところで、自分の要求が叶う。今、世の中には様々な職業があるが、成功するための方法は、どのような職業だろうと、過去でも現在でも、昔からあまり変わっていないのだろう。

何が足りないのか、本能的にわかっているはず

何かのにおいを嗅ぎ付ける能力は、日々の行動や戦いによって培われていく。ただ、身近にいる存在から何かを学ぼうとした際に、彼らから何も学べるべき点がなかった場合、どのようにしてにおいを嗅ぎ付ければいいのだろうか。自ら行動して得られるものを、大事にしていきたい。

協力者一人に払わないよりもずっといいはずだ

騙されないようにするなのが一番なのだが、それでも、協力してくれた人に支払わないとなれば、騙されるよりももっと大きな代償を支払うことになってしまう。騙されようとも、信用を失ってしまうというのはそれだけ大きなリスクがあるということである。

たった267台だった。たった!

セールスの仕事に初めて就いた場合、何か一つを売り上げるだけでも相当苦労する。しかし、自動車の販売を始めたジラード氏は、一年目から267台を売り上げた。なぜここまで売り上げを伸ばせたのかは、「種まきに似たことを行う」「何か欲しいと強く願う」「販売に成功すれば、自分の要求が叶う」という、誰もが知っている事を、キャリアの浅い時から始めていたからだ。

「ジラード250の法則」はどんな時も生きる

一人一人に250人のつながりがあると考えると、10人に繋がれば2500人に自分の職業が知れ渡ることになる。2500人に自分のやっている事を知れば、中には同業の方や、ちょうど誰かに頼もうかと思っていた人もいるかもしれない。もちろん悪いことを広められるのは大損だが、そうでないなら、自分の職業をしっかりと伝えるべきだ