「自分を変えたい」人が知っておくべき一番大切なこと

「自分」という言葉は、意外と抽象的な表現なので「自分を変えたい」という目標を持つと達成が難しい。
ここが「何でも後回しにしてしまう自分を変えたい」「自分を何でも肯定的にとらえられるようになりたい」というしっかりとした対象があるならば、解決に向けて考える事ができる。

それでも悩んでしまう人は、一度自分という抽象的な言葉を忘れて「今の自分ではない、別の何者かになりたい」という目標を持ってみるのもいい。という話。

自分自身、はっきりと変えたい部分もあるが、漠然と「ただ変えたい」と悩んでいる面もある。
はっきりした問題に関しては対策がある。それでもどう変えたらいいかわからない場合は、ひとまず今までとは違う行動を取り、「変わるきっかけ」が見つけられたらと思う。

強烈な「2種類のインパクト」

刺激のない日常の、刺激のある体験。刺激のある日常の、刺激のない体験。
日ごろ慣れ親しんだ状態とのギャップを体験すれば、それが「インパクト」となる。

感じるインパクトも人それぞれである。
視覚的なもので刺激を受けやすい人、またはその臭いや雰囲気などで刺激を受ける人。自分はどのタイプかを調べるテストもある。

自分のもっとも刺激の受けやすい部分を知って、身近な事でも、今までのとは違う環境を経験する。その繰り返しが、自分へのインパクトへとなるのだ。

お説教くさい質問攻め

「今の自分ではない、別の何者かになりたい」と漠然と考えていてはダメ。なりたい自分を見つけないと変われない。そう書かれていることは珍しくない。「本当になりたい自分はなに?」「あなたはどう変わりたいの?」こう聞かれたら答えられず、そんな自分を変えたい。でも本当のなりたい自分って・・・と堂々巡りになれば、変えるのは難しいだろう。

いっそのこと、「今の自分と違えば、それは変わったってことだ」と開き直ればいいのだ。

思考パターンは「インパクト×回数」で形成される。なんでもいい、今までの自分とは違った行動を体験すれば、自分を変える小さな「きっかけ」を掴むことがきる。その繰り返しを楽しんで、また新しいことを始める。それが大事なことだ。

「企業体質」とは何か

人の体質として考えると、風邪をひきやすい人もいれば、ノドが弱い人もいる。企業も同じようなもので、自身ではコントロールできない「反応」を示してしまうのが「体質」であり、それこそが「企業体質」である。
人間も企業も年を重ねるごとに、いろいろな要素が絡んで体質改善が困難になってくる。日々の小さな積み重ねがないと、あっという間に体も企業も壊れてしまう。

検察による立件というキツイ「注射」。分社化やリストラといった「外科手術」。このような措置がされないよう、特に歴史のある企業は日々「体質改善」につとめるべきである。

「勘違いワークライフバランス」 ~「ツケ払い退社」する社員が急増中

いくらワークライフが大事だと言われても、やるべきことをやらずに定時に帰り、案件に間に合わないなんてことになったら大問題である。

やるべきことを「ツケ」にしてしまう習慣が身についてしまうと、まず第一に「時間内に終わらせる」と考えなくなり、どう工夫すべきだとか、誰に聞けばいいのかとか、解決に向けて「考える」考える習慣がなくなってしまう。
やるべき事をしっかりと時間内にやるという当たり前の感覚を忘れてはならない。

「他人が休んでいるときに努力する」は時代遅れか?

「日本人は働き過ぎ」と、よく言われているし、それはその通りだとは思う。休日が増えるのは自分自身とてもありがたいことだし、そうすべく取り組む企業もある。
ただ休みが増えた分、単純に働く時間は減る。減った労働時間の中で、今まで通りの生産性を保つ場合、こなす作業量をレベルアップさせなければならない。

そうなると、休日や定時後の「働いていない時間」を遊ぶだけではなく、自分自身のスキルアップに使う時間もどこかで必要になってくる。会社から離れた瞬間からの時間をどう使うか。自由な時間でどれだけ自己投資できるかという、メリハリをつける時間は、今後必要となるだろう。

「連休明け憂鬱」を乗り越えるため

連休明けに憂鬱な気分になるのは、おそらく誰もが経験したのことのある事だろう。

連休中に気にせずにいた時間の感覚を、会社で取り戻そうとすると、鈍りきった体や脳が余計に疲れる。
なので、連休の最後の日だけでもスケジュール通りに動いて、時間の感覚を先に取り戻せば、多少の
憂鬱気分からは脱却が可能だ。

電車の中やバスの中でも、多くの方が憂鬱な気分になっているだろう。周りの憂鬱な気分は自分や他人にも伝染する。
連休明けの初日は、思い切って早く出社してみてはいかがだろう。少なくとも、他人の憂鬱気分まで背負う必要はないのだ。

「働き方改革」ではなく「成果の出し方改革」

「働き方」はあくまでも、目的を達成するための手段である。手段を変えても目的に達成しないのならば、それは働き方が悪いからだ。なので、本当に改革すべきは「成果の出し方」である。
成果を出して業績が安定していないと、働き方以前の問題になるからだ。

目的をはっきりと出していれば、手段を選ばず達成しようとする。そこで初めて業務のムダが見えてきて、結果的に「働き方」が改革されていく。

大企業の「健康寿命」を伸ばす

人間が産まれ、成長し、やがて衰えがやってくるのと同じように、企業にも産まれたばかりの「導入期」、成長ステージの「成長期」、大きくなってきた「成熟期」がある。
成長期を過ぎた企業が何千人もの従業員を抱え、無茶が聞かなくなり、今までの無理がたたって体を壊し、そして最後は衰退期を迎えて・・・という話になりかねない。

無茶が効かなくなってきた場合、人間なら「今からでも運動だ」「食事に気を付けよう」「健康的な数値を目指そう」と目標を決めて「今日の体の調子はどうだろう」「今日のカロリー摂取量は高すぎたかな」と自らと向き合い、細かく注意し始める。
企業も同じように、「業務で何か問題はないか」、「今日のスケジュールはどうなっているか」と、自らの企業を振り返り、細かくチェックしていく。
そうすれば、人間も、企業も健康寿命が延びていく。

「組織改革」が先か「意識改革」が先か

よくある企業のスローガンとして「意識改革」があげられているが、スローガンで社員の意識が改革できるなら苦労はしない。現実的に機能するのは「意識改革」ではなく「組織改革」である。

組織改革と言われても、壮大な言葉過ぎて何から手を付ければいいのかわからなくなるが、この目的は「いったん崩れた組織を本来あるべき姿に甦生させること」である。全員に同じ目的を共有させ、お互いに協力する姿勢を作らせ、円滑なコミュニケーションを取らせる事だ。

その為には、まず組織のリーダーが率先して、「俺はやるぞ」と率先する事だ。最初はもちろん反発もあるが、言い続けていると、ついてくる人物も増えていく。組織の長となる人物が、周りに火をつけて組織を変えていく。

人生においても、社会にもいても、「脳へのインパクト×回数」でその後の行動意識が変わってくるのだ。